物で子供たちを釣って勉強させる、というやり方は、
あまり好まれない方もいらっしゃると思いますが、
子供側からしてみれば、訴求力あるイベントには違いありません。
ただ、私の家ではそうした報償制度はありませんでした。
インターネットも普及していない頃の子供にとって、
自分の家で「ない」ことは、それはほぼ世界に存在しないに等しいことです。
数少ない「世界」の情報源である友人たちからも、
実体験として聞かされたことはほとんどなかったように思います。
実際は貰っていても、人に話したがらなかったのかも知れませんし、
私が僻みで、聞いた記憶を封印しているのかも知れませんが。
そんなわけで、「良い点を取って何かもらえた」といった話は、
せいぜいが「ドラえもん」で見かける程度。
もはやバーチャルな話を超えて、神話伝説の類でした。
そんな、藤子・F先生時代にはあったと思われる習慣が、
何だかやたらスマートな形で、台湾では受け継がれています。
回転寿司というのは、台湾ではわりと高級な食事です。
「回転寿司が高級?」と一瞬思ったりもするわけですが、
よく考えると、競争で安い回転寿司の店が日本に激増したのも、
せいぜいここ十年くらいのものです。
それに、日本と同じような店がたくさんあるので忘れがちですが、
当たり前ですが、台湾で寿司は「外国料理」なわけです。
日本で中華を食べるようなもので、どうしてもちょっとお高くはなるわけです。
まあ、ちょっと良いレストラン、くらいのランクではありますが、
それでもその辺の食堂で食べるのに比べたら、
なかなかのお金がかかることを覚悟しなければいけません。
そんな回転寿司の店で、こんなキャンペーンが組まれていました。
(クリックすると拡大します)
「百点取ったら ○○(店の名前)がご褒美あげます」
「国中三年(日本で言う中三くらい)以下の学生は、
100点のテスト用紙を持って来ると
5皿食べたら6皿目はタダ!」
とまあ、そんなキャンペーンです。
ちなみに、一行目は「奨」という字が強調されているので、
何かの言葉とダジャレになっているのかも知れません。
しかもよく見ると「第二弾」とあるので、
「百点のご褒美にお寿司」というパターンは、
私の想像以上に定番になのでしょうか。
確かに、百点取って悪いということはありませんので、
こうやって社会全体で開けっ広げに褒めてくれたら、
それなりのモチベーションにはなりそうではあります。
たとえ百点取れなくても、日本より周りを気にしない台湾なら、
必要以上に僻んだりすることも比較的少なくて済むのでしょうか。
なお、上部分にあるマグロのにぎりに顔書いたようなのは、
この回転寿司のメインキャラクターです。
親子という設定で会話しているようなので、
最後に何を話しているか見てみましょう。
父親「テストが100点で、家族みんなが得したなあ」
子供「全部ぼくのお手柄だよ」
………。
ご褒美でお寿司、というのは悪くないと思いますが、
お子さんが増長しすぎないように注意して欲しいものです。

↑ちゃんとした台湾情報はこちら。私もうっかり混じってますので、
一日一回押してくれると喜びます。一日一善。
最近のコメント