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2008年6月11日 (水)

うまい、まずい、わからない(1)

まずいものが好きです。
いや、別に私の奇癖を紹介したいわけではないですが。

まずい、と大ざっぱに言ってしまうわけですが、
実際のところ、私が好きなのは「よくわからない味」のようです。

日本において「まずいもの」と言えば、基本的に美味しくないわけです。
ものすごく当たり前のことを言ってますが。
少し言い方を難しげにすれば、どこか間違っていたり配分がおかしいけれども、
それでも「日本という地域における味付けの範疇」にあるわけです。

たとえば「この蕎麦つゆ、甘すぎてまずいなー」というのは、
今、自分が蕎麦をつけているものが「蕎麦つゆ」だ、
とは何とか認識できる範囲内にあるからで、
これがたとえば、サラダ油に蕎麦をつけて食べる場合なら、
「この蕎麦つゆ、油っぽくてまずいなー」とは別に思わないわけです。

台湾で日本の人が「まずいなー」と思うものは、
大部分がこの類のように思います。
いや、別にサラダ油が好きだ、という意味ではありません。

要するに、私の見聞が小さいとはいえ、
日本という地域で体験してきた「味付け」には、
存在しなかったような取り合わせが出てくるのです。

実際のところ、台湾ではなかなか人気のある食べ物でも、
日本ではちょっと受けないよな、と思うものがけっこうあります。
その多くは、前に紹介した血の料理のように、
食材のイメージが日本の人にとってあまり良くないために、
先入観で食べる気にならない、というものです。

しかし、味付けが「まずい」と言われるものの中には、
どうやら単に、日本の人の味付けと異なるだけ、というものも多くあるようです。

我々がとらえる「味付け」の範囲が狭いからか、
彼らがとらえる「味付け」の範囲が広いからか。
これは判断のしようもないことですが、
少なくとも我々の「味付け」の範囲からややずれる、
ということはしばしば見られます。

とは言え、台湾においては人気ある食べ物なわけですから、
食べ慣れてくれば当然美味しく感じるようになります。
ですから、「うまい」や「まずい」という絶対評価ではなく、
やはり「わからない」と表現するのがいいようです。

と言うことで、
食べ慣れて「おいしいなー」で済んでしまうようになる前に、
少しずつ「わからない味」を紹介していこうと思うわけです。
これは、台湾に詳しくないからこそ、
しかも、出てきたものは何でも食べてみるからこそ、
可能な紹介であろう、と自負しております。
…何の自慢にもなっていないわけですが。

最初は手近なところから、ということで、
近くのコンビニで売っていたジュースをご紹介します。

Img_1150s




(クリックすると拡大します)

梅トマトジュース。たまたま梅が続きましたが。
パッケージ中央には
望梅止渇」 (三国志のエピソードから来た四字熟語: 中国語国際放送局の記事より)
とあるのがグッときます。

これに限らず、主に梅の入った飲み物では、
こうした喉の渇きを止める効果を期待するフシがあります。
たぶん、前に紹介したカリカリ君もそうなのでしょう。

で、飲んでみますと、これが実に普通。
梅要素がほとんど感じられない上に、
トマト要素もあんまり感じません。
甘くて、後味が心持ちしょっぱい。
なんと言いますか、アスパラジュースとは違って、
はっきりと「まずいな」と思わないわけですが、
かと言って「こりゃ美味い」とも思わない。
「わからない」と言うのが非常にぴったりくる味です。
皆さんもこの夏、一度お試しになってはいかがでしょうか。

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コメント

今でこそフツウのトマトジュースも、甘い台湾のも飲めますが、
アスパラとトマトジュースのあの甘さ、あれはショックでした!笑

烏梅汁が超苦手なので、梅入りのトマトも飲んだことないのですが、飲みやすそうなんですね~今度試してみようかな。

台湾人に勧められて台湾のクセのある物を食し
「うあっ、これ無理!」と拒絶すると
「美味しいのに~~」という台詞がいつも還ってくるたび
文化の違いをヒシと感じます。それがちょっと嬉しかったり。笑

投稿: reachia | 2008年6月12日 (木) 12時25分

飲みやすいと言うかなんと言いますか…。
ストローで甘い汁を吸ってる感じです。
いや、別に利権をむさぼっている訳ではないですが。
トマトが台湾ではフルーツとしての扱いなので、
こんな味なんでしょうかね。
とりあえず、そんなに健康に良さそうでもない気がします。

>「うあっ、これ無理!」と拒絶すると
>「美味しいのに~~」という台詞がいつも還ってくるたび
>文化の違いをヒシと感じます。それがちょっと嬉しかったり。笑

これはわかりますねえ。
特に「美味しいのに~」と言う側の気持ちが。
わざわざ新光三越で買った納豆を食べさせた時、
みんなが「うーん、おいしくない」と言うのを見て、
何か非常に満足だった自分がいます。

投稿: 書く文和 | 2008年6月12日 (木) 19時17分

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