前向きな魚ども
昨日に続き、海鮮料理の店の話です。
とは言っても、店内や料理の話はほとんど書いていないので、
店にとってプラスになる情報なんでしょうか、これ。
聞かれても困ると思うので、まあ気にせず行きましょう。
昨日ご紹介した看板 以外にも、
店が打ち出す海鮮イメージは、外装全面に押し出されています。
店の窓は大きい一枚ガラスになっていますので、
大きな魚の写真が全面に貼り出されて、店全体が一つの水槽のようです。
エビ、カニ、貝、タコなどが揃ってお出迎え。
誰がどうみても海鮮料理の店、としか言いようのないたたずまいです。
おっと、肝心の魚を入れるのを忘れてました。
もちろん鯛などの、立派な写真も貼ってあります。
しかも面白いことに、宣伝に一役買えるのが嬉しいものなのか、
これらの魚はやたらに前向きです。
え?
魚にはほとんど表情がないのに、
しかも動きもない一枚の写真で、
前向きかどうかなんかわかるわけがない、ですって?
わかるも何も、誰がどう見ても前向きなんですから。
私だって、間違うことはいくらもありますが、
いくら何でも、何の確信もなく断言したりはしません。
間違いなく前向きなんです。
ほら。
うん、誰がどう見ても、実に前向きです。
こんな前向きな魚たちには、日本ではなかなかお目にかかれませんでしょう。
私も初めて見ました。
こうやって、現実に前向きな魚を見せつけられると、
いかに日本の魚は横向きで、
それがいかに当たり前と思い込まされてきたかを思い知らされます。
そう、魚は前に泳ぐんですから、前から写真撮ったっていいんです。
…まあ、正直なところ私には美味そうに見えないわけですが。
それはまた別のお話。
あるいは前向きにしたいわけではなくて、
動きがあることの表現として、体を曲げた写真を選ぶことで、
おのずと魚が前向きになっている、ということでしょうか?
日本の尾頭付きなんかも串で動きあるような刺し方したりしますし、
似たような発想はなくもない気がしますが。
どうも理に適いすぎて、えらい場所にたどり着いた感じが素敵です。
あるいは何か別の理由でもあるのでしょうか。
横向きなのは言葉の語呂として不吉だ、とか。
別の海鮮料理の店でも、前向きな魚の看板は見かけたので、
何かしらの理由はあるような気がします。
まあ理由が何であれ、この見た目は面白いのでいいですが。
何かご存知の方は、ぜひお教えください。
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