そうだ、教室が飛んでくればいいんだ
ものすごくバタバタしている書く文和です。
まあ、その理由の8割9分は自分で無理に詰めすぎた予定のせいですが。
さて。
社会に出たら、もう勉強しなくていい、
というのは日本の人たちの共通認識。
ですが今の世の中、社会人が勉強しないなんて古い。
常に自分を向上させ、仕事の合間に己を高めてこそ、
会社や所属先に依存しない、
自信を持って常に自立できる大人になれるのです。
…などと、人を煽るものが、
どうも日本にいますと、周囲で増えている気がします。
確かに自分を向上させていく、などということは、
大事には違いないのですが、
別にそんな肩肘張って、鼻息荒くして、
がむしゃらに突き進むことではない気がします。
社会に出てからの勉強は楽しい。
もはやこれは、日本の人の常識でしょう。
頭使うことって、こんなに楽しかったのか。
学校で習うことが、こんなに面白かったなんて。
まったく、社会に出てから勉強しないなんて、
全くもって、人生の喜びを逃しています。本当にもったいない。
…などと、とても美味しい果実のように人を誘うものも、
どうも日本にいますと、周囲で増えているような気もします。
確かに社会に出てから自分で勉強する、などということは、
楽しいことには違いないのですが、
別に社会に出てから、優雅にゆったりと、
大人のゼイタクとしてやることだけが勉強でもない気もします。
役に立つからやらないとまずいとか、
勉強って、そんなに苦しいものでしょうか。
楽しくて仕方ないとか、人生を彩りますとか、
勉強って、そんなに素晴らしいものでしょうか。
勉強とはもっと、ご飯のような、
たとえうまく炊けていなくても、毎日食べたいもの。
大して味も強くないけれど、何にでも合うもの。
噛めば噛んだで味が出てきて、また新鮮に感じるもの。
そんなに目を引かないけれど、どこにあっても困らないもの。
本当に当たり前のように身近にいて、
その辺にあるからつい手に取ってしまう。
その程度のものでいいのではないでしょうか。
義務教育だって楽しくなるはずですし、
もちろん社会人になってからだって、
どこででも、少しずつでもたくさんでも、
好きなように、好きなときに、好きなだけできる。
いつやっても、そこそこは楽しいので、つい毎日やってしまう。
でも、ご飯だけ6合食べたってつまらない。
ほどほどにご飯も食べて、おかずも、スープもデザートも欲しい。
ときには間食だってしたい。
ご飯の位置はその程度でも、なくせないのがすごいのであって…だんだん話がずれてきました。
まあとにかく、どんな立場のどんな人だろうが、
ちょっと「勉強したいな」と思ったら、すぐにいくらでも始められて、
もちろん義務教育だって、同じように楽しく学べる。
それがいいに決まってます。
義務教育か社会人教育か、
などという意味のわからない二択に乗っかることはないでしょう。
どっちもそこそこ楽しい、で何が悪い。
台湾が、そのあたりのことをできているか。
学制の専門家ではない私が知るはずもありません。
ただ、
DIY精神にあふれ、かつ周りをあまり気にしない、
という台湾の人たちの感覚は、
ある日突然新しい勉強をはじめるのには、非常に向いているようです。
新学期を期にはじめる!とか、春にタイミングを逃した人、秋から!とか、
別に周りに引きずられなくたって、
始めたいときに始めればいいもんなんですが、
どうも日本にいると、それができにくい。
機会を逃してしまうと、なかなかうまくいきません。
台湾なら、ある日突然はじめても、別に周りも驚きませんし、気にしません。
ついでに自分も気にしません。それができるのは強みでしょう。
まあ台湾の人たちも、
要するに自分一人で勝手にやることが多いので、
自分が飽きたらすぐ止めるわけですが。
それでも、スタートが楽なら、再開も楽になりますので、
長期的にはやっている期間の方が長くなるかも知れません。
まあ色々言ってきましたが、要するに今日私が言いたいのは、
この垂れ幕を見かけた、ということなのです。
空中大学。
宮崎駿の「ラピュタ」的大学が空中を漂っていて、
「よし、何か勉強始めるか」と思った人の隣に、
いきなり大学が降ってくるイメージ。
いや、別にそんなイメージではないのでしょうが。
課程内容の充実とか、取れる資格の有無とか、
そういうものは一切表示せずに、
「入試なし」だけをウリにするところも素敵です。
『ぶらり途中下車』の阿藤快よろしく、
「おばちゃん、開いてる?」とのれんをくぐりつつ、
「いい大人が昼間っから授業なんか受けてー」
と冷やかされながら、ちょっと一コマ。
終わったら、「あんがとね、うまかったよ」
と一言残し、サッと帰る。
そんな小粋な授業スタイルも、あって良いのではないでしょうか。
いや、別に空中大学はそんなイメージではないのでしょうが。
もはや台湾紹介でも何でもないですが、それも当サイトです(便利なまとめ)。
なお、本当は「空中大学」と聞いた瞬間、
ケストナーの『飛ぶ教室』と『空飛ぶモンティ・パイソン』が
同時に頭に浮かんだ、というのは秘密です。
2008/7/16 21:30追記
ちょっと納得のいかない箇所があったので書き直しました。
主としてご飯はもっとすごかった、という話ですが。
他のところ直せよ、とか言わないように。
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