けんかはやめて
台湾は先週あたりから、本格的に夏休みに入りました。
新聞でも雑誌でもテレビでも人々の話題でも、
夏の行楽地特集とか、子供向けの自由研究用課題とか、
課外活動(塾ではなく、体験教室みたいなもの)とか、
なかなか楽しそうなことを紹介してくれます。
まあ、だいたい家族かカップル向けですし、私は小学生でもありませんから、
ほとんど指を加えて見ているだけです。
今はとある大学の寮にいるわけですが、当然こちらも夏休みの真っ最中です。
この時期の寮は、外国の留学生率がグッと上がります。
台湾の学生たちが、たいてい帰郷しているからです。
もちろん彼らが帰るのは、
台湾の規模なら、休みごとに寮を引き払っても元が取れるとか、
友達も帰っている中、一人で寮費を払うのはバカバカしい、
といったような経済的理由もあるでしょう。
また、外国人学生はたいてい二人部屋、運が良いと一人部屋なんてこともありますが、
台湾の学生の場合、たいていは四人部屋です。
夏休みくらいは一人でのんびりしたい、ということもあるでしょう。
とは言え、これはおまけの理由。
要するにみんな、実家に居るのが好きなようです。
台湾では「実家に居ること=独立できていない」といった、
最近の日本で見られるようなネガティブなイメージはほとんどありません。
むしろ、親と長い時間と過ごすのは親孝行の一環、
といった良いニュアンスの方が大きいのではないかと思われます。
のんびりできて外のウケもいい、というのなら、
まあそれはみんな帰ることでしょう。
そんなわけで、6月の後半くらいの学期末になりますと、
コントの博士っぽい人たちと、
寮を引き払う準備と、
蝉を、
たくさん見かけることになるわけです。
帰るのはみな同じですので、
女子寮・男子寮の付近で、等しくこうした光景を見かけます。
言い忘れましたが、台湾の学生寮は基本的に男女別です。
女性寮は場所にもよりますが、
門限があったり、男子禁制だったりと、
色々制限があって楽しい感じになっています。
ただ、どちらも帰るとは言え、少しずつ違いはあります。
男子寮の前ですと、友人が持っているのかレンタカーか、
ものすごくボロい軽トラックや原付で、
半ば強引に引っ越しを敢行している様子も見かけます。
一方、女子寮の前では、近郊の女子学生の両親でしょうか、
大きめの自家用車やタクシーなどで、
寮の荷物を家族らしき人物が回収に来る風景をよく見かけます。
大事にされてるなー、と思いつつ、
あらためて女子寮の正門を眺めたところ、
脇にこんな看板がありました。
前は男子進入禁止。後ろは喧嘩禁止の意味です。
あれ。
男子寮には「女子は夜遅くに入らないように」としか書いてなかったのですが。
えーと。
これはつまり、あれですか。
女子寮前での痴話喧嘩禁止ってことですか。
…世界に多くある、この種の紛争の早期解決を、
強く主張して止まないものであります。
そして、できれば人の見てないところでやって欲しいもんであります。
なお、痴話喧嘩のことだと気づく前に、
男二人が「彼女は俺のもんだ!」と胸ぐらをつかんで争い、
前で女性が「私のことで争うのはやめて!」と叫ぶ、
みたいなイメージを想像していたのは私だけでしょうか。
あ、少しはいらっしゃるようで。
では、
さらに余計な想像が膨らみ、かつての女子寮の前で行われたという、
コールマン髭を生やした二人の紳士がフェンシングで決闘する光景。
あるいは、アゴが二つに割れたカウボーイ二人が「十歩だぞ」と決めて背中合わせに歩いていく光景。
これらをイメージしていたのは、私だけでしょうか。
…だけですか。そうですか。今後の参考にさせていただきます。
| 固定リンク
「店・場所」カテゴリの記事
- 電気によるホスピタリティ(2008.10.06)
- スーパーマンとなまなましさ(2008.09.26)
- 食堂となまなましさ(2008.09.25)
- 「電話コーナー」をご紹介します(2008.09.20)
- 恐怖!妖怪百目(2008.08.15)
「文字」カテゴリの記事
- 携帯電話と惰眠(2008.09.29)
- 教材となまなましさ(2008.09.23)
- 忙しい朝は(2008.05.16)
- 「京都」クイズ(問)(2008.05.16)
- 「京都」クイズ(答)(2008.05.17)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/513895/41800744
この記事へのトラックバック一覧です: けんかはやめて:



コメント