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2008年9月12日 (金)

大風吹いた(大甲→新竹→台北、2008年9月10日)

台湾は九月が新学期である。
自宅に戻ってみると、人も大学も野良犬も動いていて、
夏休みに入る前とは、周囲の状況が大きく変わっている。
動こうと動くまいと起こっていく出来事が、
皆にとっての幸福に繋がることを願いつつ、
相も変わらず部屋に一人の自分である。
台風も来た。さて何をしようか。

2008年9月10日(水)。
飲み過ぎで翌日つらい、というのなら無くもないが、
食い過ぎで翌日つらい、というのは初めてだ。
とは言え、後輩の帰国は翌11日の午後一時。
実質的には最後の一日である。
何もしないで腹を抱えていたところで仕方がない。とりあえず宿を出る。
宿の女主人は、ロビーで寝転がったままお見送り。
花蓮の老犬と同じくらいのサービスだ。

その辺の朝食の店へ。
食べたことのない、よく知らないものを指さしで注文。名前まで忘れてしまった。
パイ生地のみで構成されたようなものが出てくる。
ごまが多少香る程度で、基本的には粉の味とパイの食感のみである。
パイ生地だけに、カスタード餡や小豆餡をイメージして食べ進めると、
噛んでも噛んでもパイ生地の食感ばかりが続いていく。
何だかすごく不味そうな書き方をしているのだが、わりと美味い。
美味いと言うより、何だかわからないのに食べてしまう。
豆乳を飲んでいるうちに、するするとなくなった。

今日は台北に出る予定だ。
だが、後輩の荷物が新竹に置いてあるので一度戻らなければならない。
乗る電車まで時間がなく、妙に慌ただしく大甲で土産を買う。
シンプルな和菓子のようなものが多く、しかも甘さも控えめで、
日本の人向けになりそうな物が意外に多い。
電車に急かされる感じは観光ツアーに似ていて、不思議に楽しい気分になる。
自由ばかりが自由ではないな、と、わかったようなわからないようなことを考える。

そして乗車。
自分たちの席に先客が居たが、他の席が空いていたので放っておく。
大甲-新竹間。ここ一月で何度も通った道だ。
と言えるならばかっこいいが、苗栗には山線と海線がある。
海線はやや遠回りになるので、
台中以南の大都市に出る場合、多くの電車は山線周りとなる。
昼間の景色が見える時間帯の海線は、実は初めてだ。
環島時も駅を繁華街の目印に行動していたので、
うっかり鉄道好きのような写真や知識が増えている。

海線沿いには、もこもこと低い山が続く。
かといって台東方面の力こぶのような山ではなく、
お碗に山盛りの白飯のような、ほんわりとした山だ。
まるで「にほん昔ばなし」のような風景ではあるが、
むしろ日本であんな風景を見たことがない。
いい加減な印象としては、住むのに良い風景な気がする。
そして電車に座ると眠くなり、あっさり到着である。

新竹では、なぜか洗濯。
家にいったん戻ったことで、すっかり力が抜けてしまい、
更新などしつつ、ぐにぐにと数時間過ごす。
そのせいで、台北に高速バスで出ようとすると帰り車のラッシュに捕まる。
速いときなら1時間強のところが、2時間半はかかったようだ。
ようだ、というのは、例によって寝ていたからだ。
気が付くと真っ暗で、詐欺のようである。

すっかり日も暮れたが、何もしないで台北泊まりではつまらない。
北投の公共温泉へ。

ここは、坂に段々畑のように作られていて、
源泉から出てくる場所が最も熱く、下に落ちるに従って冷めていく。
水着着用であり、日本の温泉地ほど綺麗とも言えない。
着替え室もシャワー兼なので、床は濡れている。
慣れない人も多いかも知れない。
バックパッカー風の数人を見かけたほかは、
台北に近い温泉だというのに、日本語も聞こえなかった。
とは言え、来台以来、湯船に浸かる体験自体が少ない私は、
肩までお湯に浸かれただけで、それなりに満足であった。

風呂好きな方は、立派な温泉ホテルも多くあり、
泊まらずに内湯に入ることも可能なので、温泉めぐりもまた一興だろう。
北投の温泉イメージを下げるのも申し訳ないので、まともな情報も付け足しておく。

北投から南下して、士林の夜市。
すっかりポピュラーな台北観光の構えである。
士林到着が午後10時半でも、夜市は元気にやっている。
その辺の店で買ったものを持ち寄って食べる。
士林には、大きな展示場のような場所に食べ物系の屋台が集まっており、
屋根付きの椅子机スペースも用意されている。
雨でも安心して、屋台気分で色々なものを食べることができる。
日本の観光客にもありがたいことに、やや味が濃いめだ。
なるべく日本で見かけないような物を食べて貰いたいものである。

さて、食べるものも食べたところで、やることがない。
どうしようか、と思ったが、既に12時を回っていたことに気付いた。
別にやることなどなくていい時間だった。
とりあえず台北駅まで出て、その辺をうろつく。

ホテルはあるが、ここも高そう、あそこも高そうとなり、
なぜか西門まで歩いてきてしまった。
西門の少し裏に入ったところにあったホテルに行くと、
一部屋700元で、二人でも同じ値段だという。
台北まで来て、一人400元以下で泊まれるとは思わなかった。
もちろん最低限の設備で部屋も狭く、
あまり広くないダブルベッド一つに掛け布団も一枚。
それでも、バスタオルもリネン系も付いているので十分だ。
部屋の狭さも、日本の地方にあるビジネスホテルを見慣れた人間には、
むしろほっとするくらいの「ちょうどいい」狭さである。
おまけに台北市内なので、無線LANも入って回線も速い。
一人泊まりなら、むしろ短期には理想的かも知れない。
今後、急に台北泊まりの必要ができたら候補に入れよう。
妙な台北土産ができたな、と思いつつ、
明日帰る後輩に掛け布団はゆずり、ごろりと横になったらすぐ寝ていた。

翌日は、早々に後輩が帰っていった。
私は私で別行動を取り、色々と楽しいこともあったのだが、
もはやそれは、旅行ではなく日常の話である。
新たな旅に出ることがあれば、いずれまた記していくこととしよう。

   *   *   *

と言うことで、家に戻って参りました。
口調もですます調に戻ります。

冒頭のように、いつの間にか周りが変わっていって、
何だか妙に収まりのつかない気分の中、新しい年度が始まります。
そして私は、また役に立たない台湾情報をご紹介して参ります。

旅行中のように、何でも記してやろう、などと肩肘張らず、
なるべくのったりのったりと、妙な写真を添えまして、
一口サイズのスナックのような文章を綴っていきたいと思います。
癖はありますが、食べ慣れると、わりと毎日いけますよ。

お時間お暇がおありの方は、ゆるゆるとお付き合いいただき、
お時間お暇の取れない方も、たまに覗いてゆるんでいただければ、
これに勝る喜びはございません。
ぼつぼつと参りましょう。

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