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2008年9月27日 (土)

芭樂汁をご紹介します(うまい、まずい、わからない【4】)

土曜の午後を、いかがお過ごしでしょうか。

今週は、やたらになまなましいものをご紹介してきました。
週末くらいは、爽やかな果物と、
それで作ったジュースでもご紹介しようと思います。

芭樂です。
グァバ、と言えば良いのでしょうが、
日本でグァバに触れる機会など、
高級スーパーでごく稀に赤い実が売っているのを除けば、
健康食品のグァバ茶かグァバジュースくらいのものでしょう。

実という形で見ることがほとんどないので、
何となく我々の抱く「南国フルーツ」のイメージと、
ジュースなどを飲んだ時の印象から、

汁気たっぷりで、熟すと手で簡単に割れるくらい柔らかく、
一口囓れば、ほのかな苦みと濃厚な甘味が口いっぱいに広がる。
真っ赤な太陽、真っ青な海に、原色のフルーツが宝石のように映える。

くらいのものだろう、と思っていたのは私だけではないでしょう。
と言うより、名前は聞いたことこそあれ、
特に印象がない、という人がほとんどでしょうが。

台湾で芭樂は、ジュースでもそのまま食べるのでも、
一年中と言っていいくらいよく売られています。
生ジュースだけでなく、ペットボトルやパックジュースもあります。
色々並べてみました。こちらです。

Img_42251s


(クリックすると拡大します)

ジュースのパッケージを見て貰えばわかりますが、
台湾で売っている芭樂は、基本的に緑です。
緑、と言っても目の覚めるような鮮やかなエメラルドグリーンでもなければ、
いかにもギュッと何かが詰まったような濃い緑でもありません。
何か白くて何か緑、という曰く言い難い色をしています。
要するに、そんなにパッとしません。

台湾に来る機会がありましたら、
その辺の果物屋さんにも転がってるはずです。
一個買って囓ってみてください。
梨と林檎の間くらいのガリガリッとした堅さに、
柔らかくて噛める小さな白い種が一杯で、
甘くも苦くもなく、かすかにザラつく食感。
味がないとは言えないが、どんな味、と説明のしようもない淡い味。
うん、期待していたのと全く違う。
そして、美味くはない。
でも決して不味くはない。
釈然としない感じだけが残ると思います。

その辺のジューススタンドにも、必ずあるはずです。
ジュースは「芭樂汁」という名前で、
多くの店では、ミキサーで絞りたてを作ってくれるでしょう。
口直しに、一杯頼んで飲んでみましょう。
氷にも負けかねない薄い風味とわずかなざらつき、砂糖の甘さ。
砂糖水ではないけれど、どんな味、と説明のしようもない淡い味。
うん、日本で飲んだ「グァバジュース」と全く違う気がする。
そして、美味くはない。
でも決して不味くもない。
相変わらず釈然としない感じだけが残ると思います。

飲んでいた日本の気候も関係するのでしょうが、
本当に「芭樂汁」と「グァバジュース」、同じ物とは全く思えません。
日本の我々にはジュースが「汁」である、という字面の違和感も含め、
台湾の芭樂汁は「芭樂汁」としか言いようの無い味です。

いや、もっと率直に言いましょう。
はっきり言って、日本で飲んだとしたら
「何だこの薄いの、バカにしてんのか」と怒り出しかねないものです。
最初に飲んだときは言葉も出来ないこともあり、
「ガイジンだと思って余りモン飲ませやがって…」とイラッとしました。
でもこの味が、嫌いというほどでは決して無いわけです。
こんなに「落ち着かない感じ」を生むジュースは初めてです。

ここまで、全く褒めて無いように聞こえるでしょうが、
今の私は、二、三日に一度は飲んでいます。
困ったことに、台湾に居ると何だか毎日でも飲みたくなるのです。これが。

一つには、どんどん水分を入れたい気候が関係するでしょう。
別にフルーツが特別好きなわけでもない自分には、
いちいち自己主張の強い、味の濃いフルーツは沢山食べられないし飲めません。
何だか良く味が見えないけれども飽きは来ない、という味の芭樂なら、
生で食べてもジュースで飲んでも、何だか毎日行けるのです。

いや、もっともそうな理由を説明してみましたが、
結局のところ毎日でも飲むのは「美味いから」と言うことでしょう。
ですが、では何が美味い?
と聞かれると、もう全くもって答えは迷宮入りなのです。

我々の基準ではどうしても一度目から「美味い!」とは言い難い味。
ですが何度か飲むと、何となく飲み続けたくなる味。
日本語でこの類の味を表現する語彙が、浅学の私には見つかりません。
どなたか「こう言えば良いだろ」と言う方がいらっしゃったらお教え下さい。

まさに私の言う、うまいでもまずいでもない「わからない」味。
その中の「王道」とも言える場所に、芭樂汁は居ます。
問題は、日本においてその「王道」が獣道に等しい扱いなことですが。
台湾に来たらぜひお試し頂きたい、とは思います。
騙されたと思って飲んでください。騙された気がしますから。

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コメント

お久しぶりです!
私、実はグァバジュースがかなり苦手で、特にご飯の席とかで出されると(よく出されますよね)ぐっとつまってしまいます。あの「砂糖だけの甘さ」みたいなのがいやなんですよ(^^;「お前、自分の本体の甘さで勝負しろよ!」みたいな気がします。いや、本体も決して甘くない、というかむしろ無味だと思うんですけど。

しかし!南アフリカに行った時のグァバジュースは赤かったです!そして激おいしかった!まさしく私たちの思い描く「熱帯植物のおいしいジュース」な味でしたよ!グァバもいろいろ種類があるようです〜

投稿: yoyo | 2008年9月28日 (日) 17時56分

おお、こちらこそお久しぶりです!
狭い業界なので、時折yoyoさんの噂は耳に入っております
(もちろん良い噂です、念のため)。
芭樂汁と食事。確かに合わないですねえ。
とにかく芭樂汁の味が恬淡として、要するにほぼ味がないので、
どんな料理の味にもほぼコールド負けしてしまって、
より砂糖水的ニュアンスが強まってしまう気がします。
にしても、南アフリカのグァバは赤美味いですか。
芭樂はやはり芭樂で、芭樂汁は芭樂汁なんですかね。
そして南アフリカにいらっしゃったことがある、
ということもさりげなく羨ましかったりします。

投稿: 書く文和 | 2008年9月29日 (月) 15時54分

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