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2009年3月 6日 (金)

うっかりとうまいもの

うっかりとうまいもの

食べかけの、美しくない写真で申し訳ありませんが。

朝に遅れつつも台北へ着きまして、イベントに顔出してみたところ、昼に弁当が支給されることになりました。

さて問題です。

この弁当のおかずで、私が一番おいしいと思ったのは何でしょうか。

正解は、左上方向。
一口かじってある、ややココア色の豆腐です。

ご飯にのっぺりと、いかにも何気なくのせてあるので、一気にかっこむか、と一口かじったところ。

薄味の上品な味つけから、ほのかに顔を出す甘み。主張の多い台湾料理にあって、この控えめさに思わずたじろぎ、一枚撮ってしまったものです。

以下、我ながら美味いと感じすぎだな、と思ったらところからの連想です。

ときどき、台湾は食べ物が何でもうまい、という人がいます。ですが、私から見ますと、どれもこれも美味い、とはいかないように思われます。

まず何より、味の好みが違いますので、臭豆腐やアスパラジュースのような強力なのをはじめとして、割と味に癖がある物も多いです。これが合うか合わないか、というハードルがあります。

そして、それが問題ないとしましても、台湾でよく出会う「うまさ」は、日本で感じるそれとは少々異なるように思うのです。

いや、別にうまいものがない、と言いたいわけでももちろんありません。

台湾で私が感じる「うまさ」というのは、学食だろうが街食堂だろうが夜市だろうが、少し奮発しようが倹約しようが、たいがいの場所、物で合格点を越える「70点」位のうまさに出会える、という「うまさ」なのです。

「うまいっ!」と叫ぶほどうまくありません。「うん、悪くないね」くらいの、特に不満はない、というくらいの「うまさ」なのです。

ですから、日々暮らしていく上での満足度はかなり高いのですが、台湾に来た友人に「とびきりウマいものが食べたい!」と言われても困ってしまうのです。
どこもそこそこうまいので。

どうも友人等が希望するのは、日本の一発必中的、「たまの贅沢」的な美味さなのだな、とわかるので、これがなかなか難しい。
どれもそこそこなので。うまいはうまいのですが、とびきりというほどではない。

もちろん、日本の国内旅行のつもりで、毎食数千円は出す、位に張り切ればいくらでもあるのでしょうが。適当な食堂で毎食百元弱程度にしたときの満足度と比べて、金額差に足るほどの見返りはない、というのが私の感覚です。

もしも、これから台湾に来て、「美味しいものが食べたい!」とお思いの方がいらっしゃいましたら。
試しに、食事のことなんか何も考えず、おなかが減るまで観光でも何でも好きにやってみてください。
そして、何か食べたいな、と思ったら、適当な近くの店に入って、何か適当に指さすか何かして頼んでみてください。

たぶん、何が出てきても、たいてい「そこそこうまい」です。

それを一日二日続けてみると、あるいは台湾でのうまさ、ほぼ何にも考えずに「そこそこうまい」に至れる気楽さが、あるいは実感していただけるかと思います。

そして、その気楽さこそが、台湾の食べ物を「何でもうまい」と感じるまでに至る鍵なんではないか、と思うのです。

ついでに、どれも「そこそこうまい」からこそ、たまに出会う「繊細な美味さ」にも、目を見張るほどうまく感じるようになれるのかも知れません。弁当の最後までとっておくおかずが豆腐だったのは初めてでした。

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