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2009年7月26日 (日)

ぬらりひょん生活

ここしばらく、台北のとある友人の実家に寄せてもらっています。

台北で数日かけてやらなければならない用事があり、
毎日ホテルに泊まる訳にもいかないしどうしたものか…などと思っていたところ、
じゃあ泊まれば、と言ってくれた友人に飛びついたものです。

最初は、ただ寝る場所だけ貸して貰うつもりだったのですが、
「どうせいるなら食べろ」と家庭料理までご馳走になり、
宿泊費どころか食費まで浮いています。
週末に至っては親戚の小さな子供たちと遊んだり、
皆で映画に行ったりまでしています。何様だ。

いちおう目的があって来ているとはいえ、それはあくまで出先のこと。
こちらの部屋の皆さんとは別に関係ありません。
親戚でも何でもない男が、こうして毎日当たり前のように混じっている。
それを許容してしまう彼らの度量には恐るべき物があります。

にしても、このつかみ所のない状況や立ち位置。
何かに似ているなー、と思っていましたが、さっき気づきました。

あれです。
そう、「ぬらりひょん」です。

いや、さすがに誰でも知ってるとまでは思っていませんが。
「ぬらりひょん」は妖怪。
「鬼太郎以後」の日本の人間にとっては、
「妖怪の総大将」とか「人の家に勝手に入ってくつろぐ妖怪」
などと言われているものです(江戸時代の文献上には、そんな記述はないようですが)。

親戚でも何でもないやつが、当たり前の顔をして部屋に「帰って」来て、
毎日食事まで一緒に取っている。
これはもう、生物としてはヒトでも、
内実・生態上はほぼ「ぬらりひょん」と言ってよいでしょう。
台湾に来て、ついに人にならざるものになりつつあるような気がする夏です。

もちろん、いずれこの方の一家が日本に来ましたら、
当然ながら十分にお世話しなければいけません。
と言っても、彼らが日本へ来る予定も今のところないので、
現代では考えられないような悠長なスパンの「恩返し」計画ではありますが。

こうした社会的関係を保とうとする意志がある限りは、
ギリギリですが、まだ何とか「ヒト」を名乗っても良いのだと思われます。
とりあえず、我が家の皆さんはそのつもりでよろしく(業務連絡)。

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コメント

<ぬらりひょん>になりきれず<ひと>でいられるのは人徳のなせる業でしょう。

投稿: TONTON | 2009年7月26日 (日) 20時37分

>TONTONさん
おお、もしかして何か誉めてもらえているのでしょうか。
とりあえず、「人徳」がある以上は「人」なのでしょうから、
めでたいことであります。

投稿: 書く文和 | 2009年7月27日 (月) 03時48分

我諒解了!

投稿: 媽媽 | 2009年7月27日 (月) 21時40分

ぬらりひょんと言えば、
こういうのご存知ですか。

http://4koma.livedoor.com/creator/work/c00043/w00032.html

投稿: ほのぼの | 2009年7月27日 (月) 22時04分

>媽媽さん
はい、よろしく。

>ほのぼのさん
あ、妖怪研究家ヨシムラですか。
たぶん前に見た「季刊怪」経由で見覚えが。
この漫画が同人でなく成立するあたり(無料ですが)、
「水木以後」の浸透が、一つの到達点を迎えているのかも知れません。はい、しゃらくさい説明ですね。

投稿: 書く文和 | 2009年7月29日 (水) 03時07分

水木ファンですぞ。同好の士をここに発見てなもんです。
私も北京でぬらりひょんをやっております。
東京でまた会おう!

投稿: 水木ファン | 2009年8月17日 (月) 02時34分

>水木ファンさん
おや、北京からようこそはるばると。そしてコメント返事に一月待たせてるんだから、大変失礼な話ですいません。
台湾は良いですよ。暑くて。
東京ででも、北京でも、台湾のどこかでも、のらくらしてそのうちお会い致しましょう。

投稿: 書く文和 | 2009年9月16日 (水) 22時03分

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