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2009年10月29日 (木)

「野菜炒めコンボ」の衝撃ー台湾の素食①

Photo_20091029_2
























野菜炒めが好きです。

と、誰にも得のない告白から入りましたが。

最近の台北滞在は妙に忙しく、おのずと愉しみが食事に偏りがちです。
そうなりますと、物理的な意味のみで肉食系な私の本能に任せていては、やれ牛肉麵だ、やれ排骨飯だと肉肉しい外食ばかりが続きます。
さすがに体にもまずかろうと気付いたので、今日は試しに一軒の素食店に入って見ました。

素食。普通に訳すと「精進料理」になるのでしょうか。
日本のそれとはだいぶ違う、と言うことくらいは知っていましたが、しょせん野菜の集まりだろ、くらいに思っていたことは否定できません。
油も使うといっても、油だけで崩せるほど肉の牙城は脆弱ではないわ、と、正直なめてました。
なぜ料理人でも生産者でもない私が「肉代表」面しているのか不明ですが。

これだけくどくど言ってますことから、既にご想像はおつきのことと存じますが。
まあ要するに、えらく美味かったのです。
参りました。

肉に完全に取って代われる、とまでは言いません。
でも週二、いや週三くらいだったらいけるな、というポテンシャルは十分に秘めています。
店は内装も綺麗で、女性が一人でも安心して入れそうなできる作り。
単品注文もありますが、ほとんどの人が選ぶのは、並んでいる料理を食べたいだけ取って、重さで値段が決まる「自助餐」。
素食に限らず、台湾の大衆食堂に良くあるシステムです。店内で食べればスープ無料。
写真をみてもらえばわかりますが、基本的に大部分は油炒め、と言ってしまって良いでしょう。
それでも炒め野菜のバリエーションがえらくあり、それぞれ風味や香り、食感が違うので飽きません。
また、総じて肉入りよりも味に淡泊な印象があることは確かです。
ですが、逆にそれが利点となっていて、炒め野菜が多くても、スムーズに食べてしまえます。この「野菜炒めの連続コンボ」によって、肉なしでもかなり満足度を高めてくれます。
すごいぞ素食。

ここまで美味いと逆に悔しくなってきます。
冒頭で言ったように、もともと野菜炒め好きな私。
素食を受け入れる素地はあったはずです。
それをこれまで阻んで来たのは、
二つの思い込みによるものでした。

一つは、野菜炒め系食物のうまさは肉っぽさあってのもの(レバニラ炒め等)、という「肉信仰」。

これは、日本で食べる野菜炒めがほぼ単品で、台湾素食のように何種類かのを続けて食べる「野菜炒めコンボ」による満足感が起こりにくい、ということも関係しているようです。
いくら美味くても、味が一種類しかないのでは、味を濃いめにして、多少の肉っぼさも入れて変化を付けないと、だんだん物足りなくなってしまいます。
そしてもう一つは日本の「精進料理」のイメージから来る「健康には良いかもしれないけど物足りない…」という先入観。実際食べればそんなことないので、これは「食わず嫌い」というやつです。それだけ私の中の「肉信仰」が強固だったのでしょう。
ただ、もとは戒律に関わるものでも、発展の仕方がまるで違うので、「精進料理」と訳すとイメージがずれ過ぎるよな、とは思います。
これはことによると、美味いものを独占したいがために、ベジタリアンたちがイメージ操作しているのでは、という、全くもって言い掛かりな疑いが頭をかすめるほどです。
どっちかと言えば、こちらが肉を独占しているわけですが。
とにかく、この二つの思い込みが、私の中で台湾の素食を不当に貶めていたようです。
「肉党強硬派」の皆様にこそ、ぜひ台湾にお越しの際は一度お試しを。二、三日肉三昧してからですと、より振り幅が大きくて素敵かも知れません。
台北郊外で、近くに観光地とかもなにもないですが、たまにはそんな移動も素敵なのではないかと。
水廣川 精緻健康蔬食 台北市南港區研究院路二段39-9號
おお、なんか内容はともかく、結果的にグルメ情報とか紹介してます。
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コメント

おお!台湾素食とはなつかしい…北京にも素食はあるけど一般的じゃないんですよ…

しかし、台湾の素食屋は仏典配ってたり観音像が飾ってあったり坊さんがよくメシ食ってたり、妙に宗教色が強い印象がありましたねえ

投稿: 北京ワジマヌリ | 2009年10月29日 (木) 19時09分

私は野菜大好き。
肉食無しで、ついでに穀断ちとかしても多分全然困らないわ。
東京にも、そういう店(安価で!)あれば良いのに。

こないだ肉も買ったし、今日はお魚食べたけどね(苦笑)。
野菜は、スープか煮物が好き。
出汁といろんな野菜の美味しさが昇華したスープ、大好き☆
雑穀粥(のスープの部分)も、なかなか受け入れ易かったわ。

もう少し涼しくなったら、また台湾行こうかなぁ……

投稿: hh | 2009年10月30日 (金) 23時43分

>北京ワジマヌリ氏
はい今さら返信です。すいません。
こちらもそんな印象だったけど、見ているとそうでもないみたい。>宗教色 始まりは仏教関係が多いだろうけど、今回のここもそんなに仏教は押してない。「最近野菜が足りないから」と、野菜ジュース飲むみたいな感覚で行くことも多いらしい。


>hhさん
はい今さら返信です。すいません。
野菜出汁のスープは、最初どうも物足りなかったのが、慣れると味がわかってくるような気がするから恐ろしい。まだまだ脂ぎっていたいのだが…周囲が迷惑なので、味覚くらいは恬淡としていくのもいいのだろうか。素食でも肉食でも思うさま食らいに来て、だらだらと何かしら吸収していったらいいんではないかと。

投稿: 書く文和 | 2009年11月11日 (水) 20時47分

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