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2009年11月17日 (火)

ゲル状の主役

ゲル状の主役
写真にしたら相当にアレな感じになりましたが、今日の美味しい昼御飯です。

台湾ですと火偏に會hui4飯fan4と呼んでいます。手持ちの簡体字の辞書ですと「混ぜご飯、炊き込みご飯」とありますが、どう見たって違うので、大陸とは違う調理法なのかもしれません。

つまりは、日本語で言えば「あんかけご飯」といったところ。店によって味付け等は違えど、とろみのあるあんがご飯にかかっていることは共通です。

基本的にはとろみあんかけなら何でも含まれますので、前にも何度か触れました台湾のカレーも、大衆食堂などでは「カレー(火會)飯」と書かれていることがけっこうあります。

今日食べたのは羊肉のもの。羊肉の癖は若干感じますが、それが楽しめれば美味しいものです。あ、どの店でも豚や牛のもありますのでご安心下さい。

ただ、今日のポイントは肉ではありません。

日本のあんかけご飯と言えば中華丼がイメージされると思うのですが、今日のそれは、明らかに違うポイントが一つありました。

とろみの量です。

ご飯の上、数センチに渡るとろみの層が覆っているのです。そのあまりのとろみに、混ぜ合わせるとご飯が完全に埋没します。もともと日本より塩分の少ないことの多い台湾の料理ですから味にそれほど濃淡がなく、ご飯、具、とろみが渾然一体となった「優しい味で、腹持ちのいいとろみ」を食べている感覚になります。

驚くべきは、この一品の中で最も主張の強い要素が、肉でも野菜でも米でもなく、とろみだということです。

日本ですと、脇役どころか「調味料」「味付け」で、具材ですらないとろみが、ここでは主役となっている。このとろみの大洪水は、かなり斬新なものがあります。

例えるならば、小道具や背景を主役に据えてしまった前衛演劇のような。
「え、それアリなの!?」という驚きがそこにあります。

しかしこの食堂内で、そんな衝撃を感じているのはガイジンの私一人。台湾ではそれが日常で、みんなに親しまれた当たり前のメニューです。小道具だと思っていたら人だった、というわけです。

そんな、とろみと言う名のフウイヌムに出会いつつ、実にミクロな視点で、ゆるく地味なガリヴァー旅行記は続きます。
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コメント

お久しぶりです。
いやー、huifan!私も時々無性に食べたくなるメニューです。でも確か一番初めに食べた時はちょっと勇気が必要だったような・・・(笑)
そして、ここの写真はさらに日本の皆様が「間違っても食べたくない」と思いそうな感じの写真になっているような・・・(笑)
まぁなんにせよ見た目の美しさとか盛りつけのワビサビとかあるいは店舗の内装とか、にあまりこだわらないのが台湾っていうのはほんとですよね。

投稿: yoyo | 2009年11月18日 (水) 08時49分

>yoyoさん

うーん、食べればうまいんですけどね。
高級レストランはだしの食べ物を、プラスチックのレンゲと器で食べて妙な気分になることがありますね。ナチュラルに気負わず「中身で勝負」してくるのが頼もしいやら違和感あるやら。

投稿: 書く文和 | 2009年11月20日 (金) 19時50分

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