グルメ・クッキング

2008年5月15日 (木)

可能性のラーメン

今日は、皆さんお待ちかねの台湾グルメ情報です。

ラーメンはもはや日本食、などと言いますが、
そんなことは台湾ではもはや常識です。
いまや台湾で多く見かける日本食の一ジャンルとして、
日式拉麺=ラーメンの店が確立しています。
日本からやってきた大手ラーメン店もありますが、
もちろん今回紹介するのは、台湾の人たちが経営する日式拉麺店。

店内でまず気づくのは、麺をすする音がしないこと。
台湾の人たちには、あまり麺をすする習慣がありません。
なので、日本のラーメン屋に似た外観・内装・設備でも、
店内に響くあのズルズル音がないことで、
不思議な欠落感のあるラーメン屋空間を呈しています。
まあその代わり、みんな大声で喋ってるので結局うるさいですが。

そんなことを言っているうちに、ラーメンが来ました。
まずは写真をご覧ください。
Img_1088s


(クリックで拡大します)

立地の関係からか、こちらの人の味の好みからか、
豚骨系が優勢な印象です。
白濁したスープの中に、肉がかなり多めに入っています。
麺は太ちぢれ麺が人気のようです。
ぬるい状態で出てくる、なんてことがまずないのが、
台湾の飲食店のうれしいところ。

いや、でも「日式」料理系はぬるいことあるな…。
まあぬるかったら勘弁してください。

では、熱々(なことが多い)を早速いただいてみましょう。
こちとら日本人だ何が悪い、とばかりに、
一口豪快に音を立ててすすりこむ。
結果、多くの方は驚かれるでしょう。

多くの店で、スープに味がないのです。

台湾で見るスープというものは、
味の大部分が具の方についていることが多く、
汁にはあまり味を付けない傾向があるようです。
あるいは、日本の味噌汁のようにご飯と一緒に食べるのでなく、
食事の最後の方で独立して食べることが多いため、
脂っこい料理の後に口をさっぱりさせる意味もあり、
あまり汁に味を付けないのでしょうか。

まあ、日本の人が塩分=味、
と思う傾向が強いだけかも知れませんが。
私などは今でも、塩味の付いていないスープは
「お湯だろこれ」と思ってしまいます。
いや、私の味覚だけが貧困なのではない、と信じたいです。

そんなわけで、台湾の人が作るラーメンには、
けっこうな確率で味を感じません。
見た目はかなりしっかりした豚骨ラーメンで、
店先や裏手を見ても大量のガラが積んであって、
食べるまでは非常に期待させるのです。
で、味がしない。
(ついでにこの店では、チャーシューも味がなかったですが)
こういう、ギリギリのところで肩すかしを食らうのは、
落差が大きいだけに非常に印象的です。

日本のラーメンに慣れている身としては、
汁に味がないとなれば、もはやうまいもまずいもありません。
結果、不思議な顔をして食べ進めることになるわけです。
そしてもう行かない、となるわけです。

しかし、ちょっと考えてみてください。
味がないだけなんです(大問題ですが)。
写真でわかるように、見た目はしっかりしたラーメンです。
とすれば、塩味さえ増やしてやれば、
いきなり劇的に日本人向けになるのでは?
そんな可能性を感じています。
今度味のないラーメンに出会ったら、
魯山人気取りでおもむろに醤油でも垂らしてみることにします。
うまかったら得意げに報告します。
まずかったらなかったことに。

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