台湾一周記

2008年9月 1日 (月)

街にジャストなバイクとは

さて、昨日もご紹介した我が「無我・やさぐれ号」ですが、
排気量125ccであります。

台湾のバイク事情については他にちゃんとした情報がたくさんありますし、
うっかり嘘を言っても困るのであまり細かくは書きませんが、
125ccは税金も安い、力もそれなりにある、沢山作られていて安めということで、
今も台湾ではかなり多くの人が乗っているもののようです。

そんなわけで、安めの中古バイクが欲しい私の需要にも、
125ccの中古が丁度良いわけです。
大学近くに住んでいるおかげもあって、卒業までの通学用だったのでしょうか、
走行距離も短め、状態も悪くなく値段も新品の半額ほどという、
それなりにお値打ちのバイクを買うことができたのでした。
環島も故障なくできましたし、まず満足と言ってもいいでしょう。

ただ、日本での需要はどんなものなのでしょう?
どのくらいの排気量が主流なんでしょうか。
私は日本でバイクに乗ることはほとんどなかったので、
細かいことが良くわかっていません。

ただ、先日入手した情報によれば、どうも日本に最適なのは250ccだそうですよ。

はい。

バイカーの皆さん、お気持ちはわかりますが、反論は少しお待ち下さい。

別に私も、何の根拠もなく言っている訳じゃありません。
ちゃんと、そう言っている人がいるんですよ。
証拠写真もあります。ほら。

Img_28291


(クリックすると拡大します)

「日本の街と人にジャストなのが250」

あ、でもよく見ると何が「250」かは書いてませんね。
250ml缶の飲み物のことだったらすいません。

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2008年8月31日 (日)

台湾一周での持ち物をご紹介します

と言うことで、半通常更新となります。
土曜日分更新は「何かを紹介する」ということで、
今回は、この一周旅行(以下環島と書きます)の持参物を、
皆様にご紹介しようというわけです。

かばん類

とりあえず、物は全部これらに詰めました。須田帆布という店の鞄です。
ここの鞄、私の財政状況からしますと、やや分不相応なくらいの品ではあります。
ですが、余計なものが付いておらず、量も入り、丈夫でガンガン使えるということで、
やや無理して買いました。

今回は、大体のものをリュックに収めて背中にしょって、
地図やら何やらをショルダーに突っ込み、肩から前に提げていました。
とりあえず、環島の一周や二周ではびくともしない様子。
あと数年はガンガン使う予定です。元が取れるまで頑張って貰わないと。

移動用

  • バイク(125cc)
  • ヘルメット(耳当て、フェイスガード付)
  • U字ロック
  • 雨具(3L)
  • 日焼け止め
  • 虫除け
  • ガイドブック二冊
  • 地図(各地で購入)

バイクは「無我・やさぐれ号」と名付けました。もちろん意味はありません。
環島ともなると、もっと大きくて立派なバイクで走っていく人が多いので、
何だかやや肩身が狭かったですが、125ccでもそれほど支障ありません。
また雨具は、鞄ごと覆ってしまいたかったので、一番大きいのにしました。
バイク用品は台湾のどこでも非常に揃えがいいですし、
バイク修理の店も町に行けば多いので安心ですが、
特に東部になると、町を離れると一気に店が減ります。
不調があったら早めの修理をお勧めしておきます。

それと当たり前ですが、日焼け止めはないと絶対にまずいです。
甘く見てると火傷しますよ(物理的に)。
肌が出ている部分にはなるべく塗りましょう。

ガイドブックはたくさんあるので、お好きなものを。
台湾のガイドブックの方が詳細だと思いますが、厚くて重いのが多いのは難点です。
日本語版をお望みでしたら事前の購入を。

ガイドブックだけでもいいのですが、地図があると、特に町中の移動が便利です。
日記にも書きましたが、新しい場所に到達する度に買い足して行きました。
着いた場所ではなく、次に行く都市の地図を買っておくべきだ、
と気付いたのは台中くらいまで来てからです。

宿泊用具

  • タオル2枚
  • バスタオル一枚
  • 歯ブラシ
  • 風呂セット

まあこれは当たり前ですね。
結局、ほとんどはホテルの備品で済ませて持参品は使わなかったですが、
タオルは緊急用でも使えるので、何枚かあった方がいいかと。

衣類

  • 下着・靴下・ハンカチ各4枚
  • Tシャツ3枚(→5枚に)
  • 長袖一枚
  • 長ズボン一本
  • 半ズボン一本

洗濯しつつ、ぐるぐる回していきました。
Tシャツは、自分への土産を兼ねて買い足してましたが、
洗濯すれば3枚もあれば大丈夫なようです。
旅行者用のホテルですと、洗濯機と洗剤が無料で使えたりするので、
必要なら聞くだけ聞いてみても損はないです。
家のものを使わせてくれるかも知れませんし。

電化製品

  • ノートパソコン
  • WIFLY(31日間契約)
  • 有線接続用LANケーブル(1m、収納可)
  • ワイヤレスマウス
  • USBハブ(電源供給付き)
  • 携帯ハードディスク
  • デジカメ
  • デジタルテレビ受信機
  • ひげそり
  • 上記道具用の各種コード、充電器等

書いていて自分でもわかりますが、
このあたりが、バックパッカーにしてはやや異常な装備になるわけです。

WIFLYは、結局のところ素晴らしい!とも言い切れず、
どうしようもない!と嘆くほどでもない、という、
何とも断言しにくいくらいの接続具合になりました。
東部方面は対応店舗が少なく、あまり期待できません。
その代わり「ネット使用可」「無線LAN対応」を売りにするホテルや店が増えるので、
試してみても良いかも知れません。
ただし、セキュリティ確保は自己責任なのでご注意を。

デジタルテレビ受信機は、要するに日本で言うワンセグ的なものです。
旅行中だと言うのに、わざわざテレビ録画までしていました。

大量のコード類は、マジックテープやら何やら使ってみたのですが、
束ねたりほどいたりがどうにも面倒になってしまい、
最終的には輪ゴムで落ち着きました。
断線などありそうなのであまりお勧めしませんが、やはり楽です。

そんなわけで、特に効率的でもなければ厳選もしていない、
非常にアレな感じのする装備ではありますが、
こんないい加減な装備でも何とか環島ができたのでありました。
皆様は、私の例を他山の石としまして、
もっとしっかりした装備と準備で、楽しく安全な台湾旅行をお楽しみ下さい。

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帰ったと見せかけて観光(新竹、2008年8月29日)

帰ったら帰ったで、何だか色々顔出している書く文和です。

一晩経って、旅行中の荷ほどきがようやくできてきました。
9月からの新学期に向けて、寮を出たり入ったりしている学生たちと、
なんだか部屋の整理の競争みたいです。

…と、妙にサザエさん風に始めてみました。

2008年8月29日(金)。
午前中に、このために帰ったと言っても過言ではない、
家賃の支払いを済ませてきた。
台湾は九月からが新学期なので、八月最後の営業日に当たる今日は、
入寮・退寮などの色々な手続きを行う人であふれている。
中途半端に言葉がわかるせいで後回しにされる。
やはり、ガイジンは暇な時に相手してもらうのが一番のようだ。

何とか家賃は払えて一安心。
ついでに、台南で買った漫画が届いていたので回収。
なぜか、もう一つ荷物が届いていることに気付く。
あ、しばらく前に試しに送った懸賞(のようなもの)だ。
わりとちゃんと当たるものだ。品は、いずれサイトでも紹介したい。

以降、久しぶりの友人に偶然遭遇するなどして時間が経つ。
昨晩、新竹駅付近の宿に泊まった友人に合流できたのは午後2時頃。
地図を貸しておいたので、自分で歩き回ってくれたようだ。
相手が自立した大人で助かった。

とりあえず新竹名物とされるものを、これでもかと食べさせる。
要するに、米粉と貢丸だ。前者はビーフン、後者は肉団子だ。
新竹は風が強いので米粉を干すのに良いと聞いているが、
貢丸はなぜ新竹なのか、理由を聞いたことがない。
単に有名だ、とだけ聞かされている。
正直、肉団子なんかどこで食っても同じだろ、とは思うが、
新竹で食べてもうまいことには変わりないので、別に問題はない。

そう言えば新竹に限らず、名物と言われるものを食べると、
地元の人はそんなの食べないよ、とよく言われる。
日本だっていくら有名でも、草加市民は毎日草加煎餅を食べたりはしない。
元々そんなに高いものでもないのに、
とりたてて有り難がって食べに行くようなガイジンに向かい、
冷や水をかけたくなる気持ちはわからなくもない。
だからと言って一人旅である。円卓に料理を並べて、ともいかない。
毎日マックやKFCにしろと言うのか、とは思うのだが…。
台湾の人が国内旅行で何を食べるのか、気になるところだ。

食べながら友人に様子を聞くと、
ひとしきり駅付近は自分で見て回った、とのこと。
と言うことで、やることがなくなってしまった。
古い町並みのある北埔まで出向いてみるかと思ったのだが、
時間が半端で、友人は台北に帰ることもあり、道に迷うとまずいので断念。
近くの海までバイクで走ってみた。
何やら爽快な感じではあるが、実際はとりあえず海に行く、という気持ちなので、
だいぶぬるめの移動である。

すると、平日なのに意外な混みようだ。
小さい子供連れや中高生らしきグループが多い。
残り短い夏休みを楽しんでいるのだろうか。
ちょうど引き潮ということもあって、
子供がパンツ一枚で泥だらけになったり、
グループで夕日を見ながら水をかけあったりしている。

海無し県で育つと、みんなで夕日を眺める、なんて事はない。
何だろう、この青春の落差は。
いや、とりあえず海無し県のせいにしてみたが、
どちらかというと男子校だったせいかも知れない。
と言うより、自分のせいかも知れない。
毎日コメヤ(略称)の前で焼きそば食ってたなあ…。
などと思いつつ、夕日に染まってなかなか典型的に美しく、
近くに寄るとそんなに美しくもない海を眺める。

そんなこんなで海から戻ると、友人は高速バスで帰宅。
観光地として楽しんで貰えたかは不明だが、
環島直結の案内と言うことで、多少の不手際は勘弁してもらいたいものだ。
たぶん、普段案内しても似たようなものだろうが。

自分も夕方に帰宅。
さすがに疲労が残っていて、外に出る気がしない。
溜まっていた洗濯を済ませつつ、コンビニおにぎりとカップ麺で夕食。
栄養バランスが中高生の頃と変わっていないのが癪なので、
せめてもと野菜ジュースを採る。
自分の中で姑息な納得を出来るようになったのは、成長だと信じたい。

さて、そんな訳で帰宅済の人間であるが、
どうも新学期は9月の半ばらしい、と言うことが判明した。
と言うことで、まだしばらく暇である。
自分としても、今回は主として海岸線沿いの一周だったので、
台湾の山間部を見て回りたい気持ちもある。
さらに、来週からは後輩が来るなどして、また色々と動き回る機会もありそうだ。

と言うことで来週からしばらくは、環島を振り返りつつ、
もしかするとまた旅に出るかも知れない、という、
いつも通りの煮え切らない状態を続けることになる。
最初からそれほどの期待は受けていないと思うが、
お時間お暇のおありの方は、
まだしばし、この半透明の旅行記にお付き合い願いたい。

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2008年8月29日 (金)

喋って帰宅(台北市→新竹、2008年8月28日)

と言うことで、いったん自宅に戻ってきました書く文和です。
自宅ではですます調に戻ります。
やはり、自分の家というのは恐ろしいもので、
なぜこんなにも寝てしまうものでしょうか。
一日くらいは寝ていられそうですが、
いくら寝ても誰も褒めてくれないようなので起きました。

2008年8月28日(木)。
深夜三時ごろ、同宿の二人が戻る。
私が更新を済ませてチェックアウトをするまで、
絵に描いたようないびきをかいていた。
ぐおっ、がおー、ずがー、すぴー、ぺぽー、
ひとしきりのいびき音を二人で網羅している。
効果音集でも作るときのために録音しておけばよかった。

外に出て、友人と無事合流。
とりあえず近くのバイク店でヘルメットを買う。
今の台湾では、ほとんどの主要道沿いにはバイク関連の店が並ぶ。
修理や部品交換、新規購入や中古購入も思いのままだ。
ヘルメットも、安いものでは100元もあれば買える。
シールドも着脱自在で、なかなか便利なものだ。
バイク使用者層が若者に多いこともあるのか、デザインも豊富。
中には、交通法規上アレな気がするものもあるが。

無事にヘルメットも用意したところで、移動開始。
昨日も言ったが、台北市がとにかく大きく、交通量が多い。
そして、橋がでかい。
非常にぐにぐにしており、どこからどう乗るのかわかりにくい。
地図を見ながら迷いつつ、どうにかこうにか移動。
台北市から出て台北県に入ると少しはマシになるが、
それでも都市部を走っているので交通量は多い。
市内の中心部には少なかったトラックも増えてくるので、
これはこれで注意が必要だ。

退屈しているとのことで友人を連れ出してみたものの、
台北から新竹までは、基本的に都市部ばかり通る。
観光でも何でもないよなー、とは思いつつ、
台湾の交通事情を体感するにはいいか、と、
相手の同意も得ずに納得する。

昼頃、桃園市内の友人宅に到着。
友人と言っても、40歳ほど年上だ。
土産を渡して昼食を取り、彼の自宅でしばらく話す。
日本に留学、長らく八王子に住んでいた人なので、
会話は当然のように日本語である。
詳細はかなり書きづらい「楽しい」話題が続く。
この友人と話す時は、こんな話題ばかりだ。

2時頃になると、ジェット機がぼんぼんと飛ぶ。
そういえば書き忘れていたが、昨日も台北へ抜ける間の山道で、
何台も戦車を積んだトラックとすれ違ったのを思い出した。
どうやら大規模な防空演習だったらしい。
夜間演習をするとかしないとか言う話が流れたのは聞いていたが、
この日に延期していたとは知らなかった。
年に一、二回ほどやるそうで、友人は何も驚かない。
空は良く晴れて、防空演習日和だろう。

もっとダラダラしたかったが、帰れなくなりそうなので移動。
桃園から新竹の間はバイク移動したことこそないものの、
電車では何度も通った「慣れた道」である。
もう帰ったも同然、という気がしつつも、まだ30kmほどあるので油断はできない。

新竹まで23kmのところに来て、おかしなことが起こった。
その後しばらく行っても、23kmのままなのだ。
最初は単なる見間違いだろうと思ったが、
標識を2つ、3つと抜けるが、相変わらず23kmである。
車ならともかく、バイクで後ろに人を乗せての20kmはわりとつらい。
一体どの位遠いんだ、と精神的にげんなりする。

ある信号で止まって、上を見るとまた23kmである。
いい加減にしてくれよ、と思いながら、
二つ先の信号を見ると「新竹 8km」と書いてある。
直線15kmの道路などこんなところにあるわけがないし、
15km先が見えるほど私の視力は驚異的ではない。
どういう事情でそうなったものかわからないが、
およそ15kmものあいだ「新竹まで23km」で済ませていたものらしい。
なんだそりゃ。

そんな意外な精神的トラップに引っかかりつつ、
何とか無事に帰宅。友人に宿を取ってもらった後で解散。

実は今晩帰れたら、と言う約束で、とある会に呼ばれていた。
日本人を捜してインタビューしているのだという。
詳細が今ひとつわからないままなので不安だったが、
まあ殺されはすまい、と思い行ってみた。
我ながら、なかなかの不用意さではある。

すると、まさかの普通に日本好きな人々である。
おかしな団体とかでなくて良かった。三国志の話などで盛り上がる。
インタビュー目的は、台湾に来た日本人の戸惑いと実感を聞きたい、というもの。
ただ、本当に戸惑ったり困ったりしている奴は、
バイクで島を一周してみようと思ったり、
毎日夜市をふらふらして臭豆腐を食べたり、
屋台の主人と意気投合して奢られたりしないと思う。
サンプルとして大丈夫なのか、と不安を感じつつ、
中国語の練習と思って大いに話させてもらった。

そんなわけで今日は、旅行中の分を埋めるかのようにやたら話した。
旅行で累積した疲労を、会話疲れだと思いこむことでごまかして就寝。

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2008年8月28日 (木)

あっさり山越え(宜蘭→台北、2008年8月27日)

2008年8月27日(水)。
少し良いホテルだったので、朝はビュッフェ付きだという。
八時頃行ってみると、既に誰もいない。
食べ物は置いてあるが、茶碗はあるのに皿がない。
仕方がないので、コーヒーカップのソーサーを使う。
端の方のテーブルでは、今後のホテル経営についてミーティングが行われている。
中国語と日本語が混じった相談会で、
明らかに日本の人らしき人物が一人混じっている。
何となく日本の人間と気付かれたくないので、無言で朝食を済ませる。
どうもサービス観の違いなどで色々齟齬が起きているようだ。
お互いに、自分のことを当たり前だと思わない方がいいのだが…。
まあ今後もがんばってください、などと思いつつ朝食終了。

更新を済ませ、国立伝統芸術中心へ向かう。
毎日色々な芸能が行われている場所らしい。
正直に言おう。大して期待していなかった。
だが、これがなかなか良かったのだ。

まず、行った時にたまたま野外公演が行われていた。
毎朝11時頃に行われるものらしいが、何だか色々と舞い踊っている。
芸術的評価などについては私は知らないが、
とりあえずにぎにぎしくて良い。

展示は展示で、色んなジャンルの色んなものを、色んな形で置いてある。
もの凄く適当な説明だが、まあそんなものだ。
個人的には、人形劇(布袋戯)の人気の根強さには驚いた。
グッズ展開が、日本の女性向けアニメを思わせる。

そして、実演や台湾得意のDIY(体験コーナーのようなもの)、
さらに販売コーナーを兼ねたような場所がある。
古い町並みを模しているようで、なかなか良くできている。
さすが国立といった風情だ。
単なる土産物屋かと思いきや、
色々な場所で実演やら口上やらしているのが意外に面白く、
けっこう長居することになった。

そして、国立の廟まである。
「台湾唯一の国立の廟です」と解説文でもアピールしている。
国立の廟、というものがすごいのかすごくないのか良くわからないが、面白い。
内装、配置はもちろん普通の廟と同じだが、
解説が丁寧で、参拝順路やら手順やらの説明がしっかりしている。
有名な廟や寺に行ってもどう参拝すればいいかわからない、
という日本の方も、ここに行ってみると良いかも知れない。
まあ、日本語解説はないのだけれども。

おみくじのようなものがここにもあったので、
引いていくか、と何気なく取ろうとしたら係員に止められる。
「ちゃんとお線香をあげましたか。それからです」
これで、線香で金を取るなら許せないが、
多くの廟と同じく、ここの線香も参拝用は無料だ。
仕方がないので、手順通りに回った後で、くじを引いた。

こういうとき私などは、
「何だようるせーな、形より心だろうが」と思ってしまうが、
心は形に出してこそ十全、というのが儒教的アピールだ。
何かしらの形で示してこそ、誠意は意味になるのだ。
形にならないものこそ美しい、などという価値観は、
相当に特殊なものなのだな、と実感する。
さっきの私の場合、形もなければ心もなかったわけだが。
せめて形にすれば、確かに多少は心も伴うものかも知れない。

そんなこんなで、意外に時間を食ってしまった。
さらに、道すがらに宜蘭の有名な温泉街があり、
何だか非常にゆっくりしていきたい。
後ろ髪を首が曲がるほどに引かれつつも進む。

今日は山越えをして、一気に台北に出る予定である。
この山がどれくらいの難所か、今のところ不明だ。
不安を織り交ぜつつ、山越えを開始。
すると、確かにわりと深い山ではあるのだが、
山の中をうねうねと登っていく雰囲気や、
時々眼下の町がパッと開ける様子などが、
何となく日本で経験する山道の雰囲気に似ている。
妙に落ち着いてしまい、のんびりした気分すら出る。
しかも、昨日と違って車通りはそれほど多くなく、
排ガスも吸わずに済むので快適だ。

そんなことをみんな知っているからか、
バイカーや自転車でのツーリング客もけっこう通っていく。
特にバイカーは、リュックにカメラ、眼鏡と、
何だか自分を彷彿とさせるような人がやたら居る。
ただ、彼らはほとんど日焼けしていないので、
おそらく台北周辺を回る程度なのだろう。
環島と言われて、本当に一周しようと思うほどバカではない。
くそー白い肌しやがって、などと、何だか同族嫌悪の気分に襲われつつ、
ほどよく彼らとは距離を置いて進む。

途中の山道で、なぜか茶葉蛋を売っていた。
茶葉を濃く煮出した汁にじっくり煮込んだ卵で、
多くのご飯物、麺類に5~10元で乗せて貰えるし、
コンビニでもその場で煮て売っているほど台湾では良く見られる。
黄身が半熟ならもっと日本の人好みだろうとは思うが、
白身の味がいい塩加減なので、時々食べたくなる。
喉も渇いた山中でそんなもんいるか、と思ったが、
昼をまともに食べていないので、
栄養補給のつもりで立ち寄って一個食べる。
ところが、これがやたらうまい。
茶葉に唐辛子が混ぜ込んであって、ほどよくスパイシーなのだ。
名物なのかは知らないが、何個も買っていく人もいるほどだ。
意外な当たりに気を良くして先を進む。

そんなこんなしている内に、バイクが増えてきた。
車が増えてきた。道が広くなってきた。
と思ったら台北に着いていた。
なんだ、あっさりしたもんだったな、とは思ったが、
最初がこの山越えだったら挫折していたと思う。
この数日の厳しい山越えのおかげである。
と、妙な感謝をしつつ台北市に入る。

入ってみて、バイクの多さに改めて驚く。
これは尋常でない。明らかに他地域の比ではない。
そしてバスがものすごく多い。
路線バスだけではなく、台湾中からやってくる高速バスもある。
路線バスは停留所があるので、あの巨体で右車線に寄ってくる。
歩道とバスに挟まれて磨り潰されそうな圧迫感だ。
新竹に住んでいなかったら、とてもバイクなど運転する気になるものではない。
一周してきたおかげで、どうにかこうにか流れに乗り、
台北にもむるむると入り込んでいける。
MRT(地下鉄のようなもの)で進んでいたときは、
今ひとつ町並みを把握できていなかったが、
バイクで移動するとようやくはっきりして面白い。
そして時々、事故現場に遭遇して身が引き締まる。

せっかくなので、前に泊まったことのある宿に行ったが満室。
情報を見て、別のホテルへ行ってみることに。
けっこう豪華そうな割に、学生向けのえらく安い部屋がある。
こりゃお得だな、と思ったら三人部屋だった。
更新用のパソコンを盗まれる不安を感じつつも外出。

前に台北に居たときの友人に会う。
九月までやることがなくて退屈だ、とのことなので、
話の流れで新竹に連れて行くことになった。
まあ、後ろに同乗者がいれば嫌でも安全運転になる。
明日の(とりあえずの)最終日は、
ゆっくり新竹まで南下することにしたい。
…どうせ、また何かしらあるとは思うが。

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2008年8月27日 (水)

へこたれ道中(花蓮→羅東、2008年8月26日)

今日が天王山。省力更新にご協力を。

2008年8月26日(火)。
ホテルのロビーで、フロントのおばちゃんと雑談しつつ更新。
老犬がずっと寝そべっている。
たまに2~3分外に出ると、帰ってきて全身で息をしている。
べったり床に着いているが、宿泊客が出発する時だけ首をあげる。
なかなかの接客マナーだ。

花蓮は、大福のようなもちが有名だ。
台湾のもちは、外見も柔らかさも大福に見えるのだが、
中身はあんこと限らないので、なかなか面白い。
支店がたくさんあったので、その一つに行くと、
レジ打ちから商品並べからもち作りから、みんな一人でやっている。
もちはうまかったが、もう少し店員が居た方がいいと思う。
そして朝食はもちろん蒸し餃子だ。うまい。毎食いける。
花蓮市内の奇怪な公園など立ち寄った後、北上開始。

昨日でわかっていることだが、花蓮の海岸線が長い。
どんどん抜けて何とか宜蘭に至ったものの、
昨日よりもさらに山の高さがすごい。
この山の中に道が筋のように通っていく感じは、
何となく北関東の山道を思わせるのだが、
これだけの高山のすぐ脇に海が広がっている、という光景は私には新鮮だ。

そんなわけで山道は絶景続きなのだが、道よりも辛い要素が一つあった。
車の多さだ。
昨日までとは打って変わって、車で溢れている。
特に、トラックがもの凄い台数だ。
台風でやられるなどして道路工事も多いらしく、
とにかくトラックがどんどん通るのだが、
カーブ続きの山道に、ところどころトラックが挟まっている。
場所によっては渋滞まで起こるほどの台数。
少し急ぐとすぐにトラックにぶつかる。
道が狭いため、内輪差も怖くてなかなか抜けない。
後ろにつくと熱風やら排ガスやらがひどく、もうすっかりへこたれた。

そんなわけで、後半は景色の良さを見る余裕もなく、
本当にどうにかこうにかで蘇澳へ到達。
ここには、楽しみにしていた冷泉がある。
硫黄質で炭酸泉で冷たいという、何とも不思議なものだ。
個室型、公共型とあったが、もちろん公共型を選択。

冷泉と言っても水着に水泳帽まで着用なので、
皆が入っている様は、変わった形の野外プールのようなものだ。
すっかりへこたれてからの到着なので、すごく気持ちがいい。
ただ、温泉のようにじっくりつかる、というものでもなく、
みんなキャーキャー騒いでいるので、一人だとわりと居場所がない。
温泉で言う打たせ湯のような場所があったので、そこでしばらく水に当たる。
よろけるほど水圧が強く、なかなか気持ちがいい。

ひとしきり浴びて気分も良くなったので、再び進むことに。
上がったところに「飲用冷泉」なるものがあって飲んでみる。
天然の炭酸水である。そして硫黄の味がする。
…うん。実にまずい。
どうりで目立たないところにあるわけだ。
最近我々が当たり前に飲んでいる「水」のうまさを再確認した。
うまくなっていたんだな、水。

口直しもかねて、炭酸水を利用して作られたというサイダーを飲む。
うん、これは普通にサイダーだ。
プール上がりにサイダーという、いかにも「少し前の小学生」な流れが、
何だか美味さを増幅させている。
実際は小学生時にそんな記憶はなく、食べていたのはうまい棒などである。
プール上がりにあんな粉っぽいものよく食べたな、と思う。

今日はこのまま宜蘭市まで北上の予定だったのだが、さすがに無理だと判断。
少し北の羅東で宿を取ることにした。
実は、数日前に宜蘭出身の友人から情報を貰っていた。
最終的にモデルプランまで提示してくれたのだが、
まんまと言った通りの流れとなった。
さすが地元の人は違う。
と言うより、いかに自分の計画が無茶かが露呈している。

お勧めされた、羅東の店で米粉羮、臭豆腐を食べる。
米粉羮はとろみ一本押しのような汁にビーフンが入っている。
この類のものは何度か食べているが、
うまいまずい以前に、とにかくとろみの海である。
てろてろてろてろと、何だか掬うレンゲが止まらないものだ。
この店はとろみがやや少なめで、するする入った。
そして臭豆腐だが、また今までと全く違う。
揚げ方が違うものか、フライドチキンのような食感と香り。
これはうまい。調理法も材料もほぼ同じなのに、
よくこれだけ食べ物としての幅が広がるものだと感心する。
そしていつ食べてもどうしても思うが、
臭い汁につける意味は本当にあるのか。

夜市もうろついてみたが、少し雰囲気が違うような気がする。
公園の周りが栄えていたので自然発生していったような、そんな夜市だ。
午後10時頃には閉まりだして、少しずつ人が減っていく。
他の大きな都市の夜市が、当たり前のように深夜も人で溢れるのに比べ、
何だかほっとする光景だ。

明日の移動があるので、夜市に合わせて普段よりは早く寝る。

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2008年8月26日 (火)

お子様ランチの地(2008年8月25日、台東→花蓮)

さて、いつ帰るかわからなかったこの環島だが、
急遽帰還日が決定した。今週の木曜夜である。
理由は一つ。家賃を金曜に払うためだ。
異国で部屋を追い出されてはたまらない。
まあ帰ると言いつつ、別の計画が進行しているため、
すぐ別の場所へ行くことになりそうだが…。

終わりが決まり、急激に予定がきっちりしてきた。
しかも、かなり無理な方向に予定が詰まっている。
日記など書いている場合ではないと思いつつ、
健康と安全と旅行とネット環境の維持を考える。
結局、普段と考えることはあまり変わっていない。
移動距離が半端で無くなってきたので、短めに。

2008年8月25日(月)。
まず、日焼け止めが切れていたので購入。
ショッピングセンターまで移動するだけで、朝の日差しで肌がじりじり焦げる。
なくなってわかる日焼け止めの恩である。

ゆっくりもしていられないので、台東を早々に出発。
一気に北上して、台東の東河付近にある包子の名店へ。
車通りもあまりないのに、そこだけ人が群れている。
ついでに、その辺の野良犬もみんな集まっている。
でかい犬が多いが、吠えない、噛まないで安心だ。
この味は、間違いなく日本の人でもうまい。
基本の肉まんの他、筍入り、ピーナツ餡を食べる。どれもうまい。

この付近の山は、海沿いに走る道の傍からいきなり盛り上がっていて、
それがもこもことした緑ですっかり覆われている。
屏東の「城」と同じで、もの凄く高いという印象ではないが、
急に出くわす感じが、自然に触れない都会人にもリアルさを与える。
そんな山に入ったかと思うと、またすぐ海が目の前に広がる。
海の色も一様でなく、進むと少しずつ変わっていく。
ぼかっ、ぼかっとかたまりで景色をぶつけられているようだ。

海あり山あり、空も美しく、なんだかお子様ランチのような光景だ。
もちろん、住んだら住んだでの苦労は多いだろう。
お子様ランチを毎食食べても、必ずしも幸福にはなれない。
だがそれでも、ここに住む人たちには幸せを感じて欲しい。
都会人のエゴと知りつつ、そんな思いを抱えて進む。

ところで、今日の道すがらに「親不知子断崖」という場所がある。
日本の親不知、子不知と同じような逸話がある場所だ。
今はトンネルがあって安心だが、ものすごい断崖だったらしい。
どんなものか写真でも撮りたい、と思っていた。

確かに今日通っているあたりは、
台湾の海岸沿いでもかなりの難所だったようだ。
トンネルが続いている場所があり、入り際に旧道らしき物が見えたのだが、
片道一車線で横は崖、という、車だったら絶対に走りたくない類のものだ。

怖いので、どんどん道を飛ばして山に入り、眺望の良いところで一休みする。
案内板を見ると、既に親不知子断崖を過ぎていた。
うわーしまった、と思って写真を見返すと、
先ほどのトンネルあたりが断崖だったらしく、ちゃんと写真を撮っていた。
妙な気分である。
怖くて我を忘れて道を急ぐ、という意味では、
十分に親不知子断崖を堪能できたようだ。

そして一気に抜けたおかげで、まさかの花蓮到達。
自分でも、まさか何とかなるとは思わなかった。

いよいよ予定が決まってきたので、速やかに決めておいた宿へ移動。
少し仮眠を取る。
予定が決まってしまうときっちり行く場所を決めるようになる。
色々見られるが、ハプニングが減るので記事に少々面白みが減るか。
まあ、事故ったら余計面白くないので我慢しよう。

そして例によって夜の町を巡る。
ニラを肉に負けないほどしこたま巻いた串焼き。
お洒落なアスパラベーコンが裸足で逃げ出す美味さである。
500mlを750ml入りにしても同じ値段の生ジューススタンド。
飲んでも飲んでも無くならない。
そして24時間営業の蒸し餃子。
これは必ず明日の朝も行く。
食べ物に関して、花蓮は私のグッとくる要素が山ほどある。
お子様ランチにしてはややがさつではあるが、
私の気分の昂揚感は、お子様ランチを食べる子供に十分匹敵する。

他にも色々細かいことはたくさんあったし、
その細かいこと、どうでもいいことにこだわるのがこのサイトの主目的なのだが、
それを書いていると移動ができない。部屋に戻って一人勝手な苦悩をする。
こんなどうでもいいことでもついワーカホリックになってしまうのは、
哀しき日本生まれの性か。などと思いつつ、最終的には、
帰宅後にゆるゆると紹介と紹介していけばいいや、
とゆるい解決案を採用してとっとと寝た。

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2008年8月25日 (月)

走って食べて(屏東南部→台東、2008年8月24日)

部屋にネットがあると快適だが、油断すると長くなる。
無ければ無いで文句を言い、あればあったで困っている。
そういう人に私はなりたくないが、
今のところそうなっているのは如何ともしがたい。

2008年8月24日(日)。
8時頃「城」に別れを告げ出発。
給油に寄ったガソリンスタンドの店主に
「台東まで行くのか? 今日は天気も良いし大丈夫だろ」
と言われる。実際大丈夫かどうかはともかくとして、
それなりにバイクでの移動客も多いのだろう。一安心だ。
もっと冒険的内容を求めるブログならば、
「そんなところ行くのか!? 絶対無理だから止めろ」
みたいなことを言われた方がいいのだろうが、
そんな冒険野郎は、毎日ネットを求めてさまよったりはしない。

以降は山あり海ありで、道沿いを走っているだけでも、
自然の美しさはかなりのものだ。楽しみつつ抜ける。

途中、砂丘のような場所(砂漠と称しているようだ)を通る。
でかいジープで砂漠を爆走する、と言った観光がメインらしい。
昨日の「出火」といい、とりあえず変わった自然には飛び込んでみる、
というあけすけな楽しみ方は嫌いではない。
嫌いではないが、今までさんざんバイクで走ってきておいて、
今さら派手に走る乗り物に乗りたいとも思わないのでやめておく。

その後はどんどん行ったおかげで、どうにか昼頃に台東に入る。
とは言え、ここからの海岸線は今までよりもはるかに長くなるのだが。
太麻里で昼食しつつ、少し休む。
このあたりは釈迦が名産で、とれたての釈迦がたくさん売っている。
違和感のもの凄くあることを書いているが、ここでいう釈迦とは果物のことである。
和名は釈迦頭、もしくはバンレイシと言うらしい。
仏像の頭のようにぼこぼこした形をしている実だ。
皮を剥いて凍らせただけらしいものを食べる。
凍ると南国フルーツ特有の粘度が抑えられて、風味だけ楽しめる。
なるほど、暑い最中にこれはいい。
手近な公園で何気なく駐まり、海を見ながら釈迦を食べる。
自然は誰も気にしないほど、当たり前に美しい。
そして人がいない。
日曜にはみんな引き上げてしまうのか、
それとも元から人がそんなに来ていないものか。

しばらくすると、大きな道に出る。
思いの外早く台東の町に入ることができた。
と思ったが、道が整備されている割に、周囲に何もない。
片側三車線道路のすぐ脇で、でかい牛が群れて草を食べている。
町へ入った、と考えて良いのかどうかわからなくなる。

史前文化博物館見学。
なかなか展示も良くできているし、入館料も安めだ。
そして個人的に、ここの売店には欲しいTシャツが妙に多い。
やや高いので、迷った末に一枚だけ購入したものの、後ろ髪引かれる。

その後、台東の市街へ出る。
駅から離れているので、今までと少し勝手が違う。
安めの宿が無事に取れ、教わっていた台東のうまい店を回ろうと思ったら、
宿の斜め向かいだった。便利なことだ。

さっそく食べる。
臭豆腐の名店。サクサクしつつ汁が染みていて、
付け合わせの浅漬けも酢が主張しすぎず、良い混じり方をしてくる。
これは確かに美味い、とは思うが、
果たして日本の人にも美味いものなのか、
自分の舌が台湾慣れしただけなのかはわからない。

次に米苔目。
台湾に来るまで知らなかった食べ物だが、
米で作ったうどんのようなものである。
短めに切ってあり、レンゲですくって食べられる。
甘くして昔風の甘味として食べたりもするが、
台東では炒めたりスープ入りにしたりと、
普通の麺類と同じように食べる店が多いようだ。
スープ入りを頼む。
あっさりしたスープに鰹節がわしわしかけてある。
食べてみると、麺類でもなく雑炊でもない。
材料も調理法も見た目も大きく違う訳ではないのに、
不思議に私の中で、味の着地点が見あたらない。
なまじ「米」を使い「麺類風」に作る、という類似が、
先入観による予想と実際の微妙なズレを大きく感じさせるものか。
夜中に止まったエスカレーターを登るときの感覚に似ている。
ただし、そういうものだ、と思うとしっかり美味い。

さて、食べ過ぎるほど食べた。今日も移動だ。

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2008年8月24日 (日)

城のあるくらし(2008年8月23日、台湾南端部)

やれやれ。
もう帰っている頃、などとは甘い見通しもあったものだ。
そんなに簡単に新竹に戻れたら苦労はない。
まあ、もしかすると何でもかんでも見ようとするからで、
普通の日程で行けば十分間に合っていたのでは、という話はある。
時間も金も無尽蔵なほど良い身分ではないので、
死なない程度にスピードアップしていくことにしよう。
と言うことで、明日も長距離移動となりそうだ。
ホテルのネットも今ひとつ不安定なので省力気味にする。

2008年8月23日(土)。
とりあえずモーテルを出て、一気に南下。
昨日の夜とは一変して車の列。
道沿いにもたくさんの売店が出ている。こんなに賑やかだったとは。
ただ、みんな同じものを売っているのが気になる。
一軒あたりどのくらい売れているのだろう。

周囲には農村が広がる。
南国フルーツの畑や土地利用の多様さは、
水田を見慣れた自分には、単純に新鮮だ。
刈り入れ済みの畑や田を見ると「ああ、これから冬だな」と、反射的に少し寂しくなる。
実際は、二回目が始まるので寂しいどころではない。

昼頃、海洋生物博物館に到着。要するに大きな水族館。
一人でもなかなかに楽しめる。
子供プールなどの観光設備もなかなか充実していて、
小さい子供連れには海水浴より便利かも知れない。
かなり盛りだくさんの水族館だが、規模が大きい分歩きの移動が長くなり、
荷物が肩にどんどん食い込む。
あまり疲労が溜まるとまずいので、ひとしきり見て退散。

しばらく南下し「城」に至る。
(以下漢字が出なかったので、とりあえずカッコ付きで書いた)
日本土地街、大陸や台湾の城は、町全体を城門と城壁でぐるりと囲んでいる。
このため、都市化に合わせて手狭になっていき、
今では城門の一部を残して、残りは壊すというのが普通のようだ。
だが、この「城」では東西南北の門に加え、一部の城壁まで残されている。
清代の人々の視線など想像するべくもないが、今の「城」に住む人々にとって、
城門や城壁が日常の中にある暮らし、というのはどんなものか。
それは知りたいと思う。

実際に「城」を見てみると、
高層ビルに見慣れた眼からすれば決して大きくは無いのだが、
不思議と毛穴に染みこむような威圧感がある。
人を基準にして作られたサイズだからだろうか。

次に出火に向かう。別に火を点けに行くわけではなく、そういう地名だ。
泥炭層から天然ガスが染み出ているそうで、常に火が燃えている。
みんなで芋を焼いたり、ポップコーンを作ったりしているのが面白い。

さらに南下を開始。
ガイドブックにあった、沿線に並んだ二店に立ち寄る。
包子(中華まん)は安くて食べやすく、一人旅の味方だ。
なぜか一店の混みようがすごく、もう一店には人がいない。
せっかくだからと食べ比べてみたところ、
混んでいる店の方が私の好みには合ったが、
混んでいない方の店もまた違った美味さだ。どちらも美味い。
時間帯や日によって、それぞれ混み具合が違うのかも知れない。
中華まんに豆乳という組み合わせは台湾に来てから知ったが、
相変わらずどこでも非常に合う。日本でもやってみよう。

そして墾丁。
有名な海水浴場だが、当初予定の宿に空きは無し。
土日の混雑をなめすぎていた。
他も民宿のような小さな宿が多く、軒並み満室。
残るホテルも値段が高そうだ。

仕方がないと、ヤケクソ気味に南下。
思い切って移動したら、明日見る予定だった最南端の碑に着く。
街灯もないので、沈みゆく夕日にはらはらしつつも、
最南端の半島部をわりとしっかりと楽しんだ。
明日の旅程も楽になり、結果的には良かったかも知れない。

その後、安いホテルがありそうだったので、
明日行く予定だった満州まで足を伸ばす。
ところが行ってみたところ思いのほか町は小さく、
地図を見てビジネスホテルと思っていたものが全く違うものだったと判明。
あわてて「城」付近に逃げ戻る。

何とか無事に手頃な宿が見つかると、
不安による精神疲労が出たか、倒れるように仮眠。

気付くと午後10時頃。
日本の観光地であれば、もはや外に出ることなどないが、
夜の長い台湾ではまだ何かありそうな気がする時間だ。
試しに外に出てみると、何やら聞き覚えのある音楽が聞こえる。
小さな通りを抜けると視界が開け、音楽がやってくる。
廟の手前の広場に、ステージが組んであるのだ。
今はメキシコのバンドが演奏中。あ、これ「ランバダ」だ。
オッサンやらオバチャン、子供たちや若者達がみんな集まり、
音楽を聞きながらひらひらと踊っている。
何だか現実とは思えないような楽しげな光景だ。
どうも八月中、各国の民謡に当たるような音楽家を招待し、
演奏会を地元民のために無料で開いているらしい。
なかなかに贅沢なことだ。

町とは言え、都会と違って灯りが多すぎないこともあってか、
夜の明るさに派手さ、押しつけがましさが少なく、
続いている音楽の楽しさと相まって、ゆるやかな幸福感に包まれる。
帰りにその辺の屋台で牛肉麺を食べるが、また美味い。
ここで育ったら、いい人になれそうな気さえする。

ホテルに戻ると、爪が伸びていることに気付き、
フロントに爪切りを借りに行く。
すると日本の人が珍しいものか、ビンロウを勧められたり、
その辺で買ってきたつまみを勧められたりする。
もちろんひとしきり噛んだり食べたりしつつ、
しばらくホテルのロビーで過ごした。
言葉があまり自由でない分、向こうが開いてくれた時に、
恐れずどんどんと入り込んで行きたいものだ。

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2008年8月23日 (土)

嵐に呼ばれる男(高雄→屏東付近、2008年8月22日)

昨日、ひとしきり服が濡れたので、
とりあえずチェックアウトぎりぎりまで洗濯をする。
やはり洗濯機で洗うと、私の下手な手洗いよりはずっといい。

何やかやで、ホテルを出て更新を済ませた頃には昼過ぎ。
今日行く予定の屏東は距離も近く、中途半端な時間になった。
と言うことで、普通の観光地に行くのはやめて、
地図上で興味のある場所を見つつ、南下することにした。
高雄大学、駅、そして納骨堂である。
我ながら、訳がわからないにもほどがある選択だ。

それでも、行ってみたら行ってみたで、それなりには面白い。
とは言え観光地ではないので、やはりすぐ見終わる。
やることもなくなった末に、
友人の実家に近い場所だったことを思い出し、電話してみた。
すると「なんでそんなとこ行ったの!?」と驚かれる。
言われてみれば勢いで決めただけなので、自分でもなぜかわからない。
「いや、地図を見て近かったから…」と、
頭の悪いことこの上ないような返事をしたのだが、
その割には「本当?写真送ってよ」と意外に好感触。
自分の奇行で友人が減らずに一安心である。

ただ、天はこの訳の分からない行動を認めなかったらしい。
少し行くたびに雨が降る。
最初は合羽を脱いだり着たりしていたが、
あまりに降ったりやんだりを繰り返すので、
サウナスーツみたいなもの、と割り切ってずっと着ておくことにした。
腕痩せして手タレにでもなれるかも知れない。
まあ、実際は日焼けでもちろん無理だが。

いつものように道に迷ったりもしつつ、わりあい予定通り移動する。
とりあえず、当初の目的地であった潮州駅付近の夜市で軽く夕食。
半端な時間なので、さらに南下してみることにした。
明日以降は自然が多く、人の少ない南端部と東部である。
行けるところまで行っておき、明日の行程を楽にしたいと思ったのだ。

ところが、これが甘かった。
夜8時も過ぎ、もの凄く暗い。
天気も悪いので、熱帯と言えどもバイクでは寒くなってきた。
さらに雨上がりなので、日本よりやや悪い舗装道路が滑る。
凸凹に引っかかったらかなり危ない。
そして、どんどん人の気配がなくなる。
昨日が大都市の高雄だっただけに、急激な落差に寂しくて仕方がない。
確かに、これではみな夜移動などしないわけだ。
数㎞ふんばってみたものの、こりゃだめだ、と引き返す。
こういうときに限って、道路沿いの墓地にやたら目が行く。
昼間見るのは一向に平気なのだが、
やはり夜見ると気持ちの良いものではない。

潮州まで戻るか、とも思ったが、
せっかく南下したのに、これでは余りに無為である。
と言う理由で、ぶっちゃけ夜道がこわい、という気持ちを正当化し、
少し奮発してモーテルに泊まることにした。
モーテルは、要するに日本のラブホテルみたいなものだが、
台湾のものはカップル専用というばかりではなく、
場所によっては友人同士で四人泊、などでも使えるものらしい。
一人泊でも特に奇異の目で見られないのは助かる。
安宿よりは値段が張るし、外出して夜市に、などと言ったことは無理だが、
予約なしでも良い設備に泊まれる上、
皆が競争して設備を良くしようとしているので、
こうやってネットも使えたりする場所が多い。
場合によっては、また泊まることになりそうだ。

モーテルのやたら柔らかいベッドで善後策を練る。
ここからの移動は、一日あたりが今までよりはるかに長くなる。
しかも、今日の感じから言うと夜はやばい。
夕方6時くらいまでに、どれくらい行けるかが勝負のようだ。
今日までのように、午前中は暑いので更新、午後観光しつつ移動、
などという甘ったれた予定では何日かかるかわかったものではない。
明日からは、ビターでハードなバイク旅行としたい。
と言うより、バイク旅行ってそういうものなのかも知れない。
それに伴い、ネット環境もハードになる。
Wiflyはあまり期待できそうにない。
無事に更新ができるかどうかお慰みである。
たとえ2~3日できずとも、別に死んではいないと思うのでご安心願いたい。
それでは次の更新で。

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